杏子『さやかを残してドコにも行かねーよ！』

なんとなくスタンスが定まって無い感じなんですが、
pixivに投稿したものをこっちにも置いておきます。

ほむら改変後の「さやか」と『杏子』のエイプリルフール話です。

文字数1476


ココにあったのモノに加筆した話はそのままとして、
ココには無く、pixivに投稿したモノはこっちにも置く。って感じ？

pixivに投稿した話は基本的にココでも読めるようにしておこうかな？
…それだとリンク貼る意味が無い？
ぼんやりとこのブログは大事にしたいと思いつつ、
とりあえず更新の多さに、ぐんにゃりする気分…。

さやかの部屋…


『さやか。ちょっと話があるんだけど』
「何よ、そんな改まっちゃって」
『まじめに聞いてほしいんだけどさ…』
「うん…」
『………』
『あたし、風見野市に戻ろうって決めたんだ。』
『さやかとさやかの両親に今まで良くしてもらった事は感謝してるし、忘れない。』
「ちょっと、急になに言い出すのよ！」
『さやかも知ってるだろ、あたしは元々あの街の魔法少女だってこと。』
『平和になったつっても、魔法少女のいない空白地帯のままにしておけないだろ？』
『明日にでもさやかん家から出てくよ』
「勝手に決めるんじゃないわよ！」
「ウチにずっと居ればいいでしょ。いつまでだって居ていいのよ！」
「あっ　ほら、ここから通えばいいじゃない。ねっ？」
『………。』
『悪い。』
「住むとこはどうすんのよ？　食事は？」
『さやかん家に来る前は向こうに居たんだ、どうとでもなるって。』
「本気、なのね…」
『………。』
「………」

「わたし、今の生活、割と好きなんだー」
「昼間は学校で、夜はパトロールしたり忙しいけど、まどかがいて、
　マミさんがいて、あんたがいて――」
「普通の人とは違う生活してる実感があって、とっても充実してる。」
「言ってしまえば、このままの状態で居られたら幸せ。」
「それが崩れる日が来るなんて…　あはは…　想像してなかったなー」
『………。』
「でも、まぁ…　杏子なりに考えて出した答えならしょうがないかー！」
「――うん。あっちの街の平和は任せたわよ！」
『………。』
「もうっ、さっきからどーしたのよ！　なんとか言いなさい。調子狂うじゃないっ！！」


『――さやか』
「ん？」
『今までの話――』
「うん。」
『アレ、みぃ～んな　ウ　ソ！！』
『あたしがさやかん家から出て行くわけないだろｗ』
「――ッ？！！」
『どうだ？！　あたしの迫真の演技にコロッとだまされたろ？』
『昨日、エイプリルフールが来るって気づいて、思いついたんだぜ。』
『まぁ、風見野市は気になるけど、たまに様子見に行けば、
　それで今んトコ大丈夫そうだし――』
「………」
『どうした？　驚いて声も出ないのかよ？』

「…ばかッ！！」

「杏子のバカバカバカバカバカバカっ！！！！！」ﾊﾞｼﾊﾞｼﾊﾞｼ
『悪かったよ～。んな、叩くな…って？！』
「――ぐすん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
『おい。泣くことないだろう？』
「泣いてなんかないわよっ！！」
『いや、どうみても…』
「あんたなんて、何処にでも行けばいいじゃない。」
『――スッ　』（涙を拭う）
『そうもいかねぇ。』
「？！」
『言ったろ？　ずっと一緒にいてやるよ。って』
「――えっ？！」
『さやかを残してドコにも行かねーよ！』
『――…ん？　いつ言ったんだっけ？』
『え～と…。ん～と…』、
『ははっ。　あたしの妄想だったらゴメン』
「――そうだったわね。」
「大丈夫、覚えてる。」
『ん？』
「あはは♪」
『おっ　どうした？』

「なんて言うか…。――いっそ、もうアンタうちにお嫁に来なさいよ！」
『ヤだよ！』
「えっ？！」
『さやかがあたしの嫁になるんだよ！』
「あんたにそんな経済力ないじゃない」
『うぐぐ…』
「ふふん！」ﾄﾞﾔｯ
『あ～もう、それでもいーよ。』
『とりあえず、今度の休み、朝から風見野市に行くからな。』
「じゃあ、お弁当用意しないとだね」
『おいおい、ピクニックじゃないんだから…』
「外食できるほどお金ないじゃない。」
『うん。まぁそうだけどよ』
「決まりね！」
『しょうがねぇ。わかったよ』
「おにぎりくらい作ってよ！」
『なんでだよ？』
「あんたお嫁さんになるって言ったじゃないｗ」
『ちがっ――』
「………」ｼﾞｰ
『わぁったよ！』
「よし！」
「あー　楽しみだなぁｖ」