しくしくしくし １巻。るい・たまち著

とっても癒されて、優しい気持ちになれる一冊でした。

ゴキブリ美少女擬人化同人誌が話題になり
商業デビューした著者の初単行本です。
（そのまんがタイムキャラット連載作「ごきチャ」も先日発売されたところです。）

天気の神様――天神様のつくしと相棒のお稲荷様のイナリ。
二人の全国行脚の道すがら出会う人達との話です。

とにかく登場キャラが可愛いんです(´▽｀*)
見た目も勿論ですが、愛嬌があるというか人間味に惹かれちゃいました。

泣き虫でドジっ娘、健気で寂しがり屋の天神様つくし。
泣いたら雨が降ってしまうし、笑顔で上機嫌だと良く晴れ、怒ると落雷。
感情で天気が変化してしまうのが微笑ましく、雨乞いの為に泣かされたり…。

いつも狐面として天神様と一緒のイナリ。
皮肉屋で大人げなかったり、つい言い争いになったりしつつも
頼りにされたり、いざという時は保護者としてつくしの面倒をみるお姉さん。

天気の神様のつくしを化け物扱いして退治しようとする日暮アカネ。
巫女としての力は強いらしいけど、本人的には魔法少女。
実際は物理（攻撃）少女なのが面白いです。
水着姿のつくしを前にして、テンション上がり過ぎて鼻血出したり。

ある祠で出会った幽霊少女ヒナタ。
幽霊らしいことをして成仏…と思えば、意外と今の状況を楽しんでたり。
何処に行っても会うのは、憑いてるのかもしれない。

萌えよりもハートフルな印象で、読後感が凄く良いです。
キャラも立っていて、中盤以降のイナリはちょっと反則かも…(〃▽〃)
次巻が愉しみです。