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雑記、最近萌えたことについての文と、主に三次創作(二次創作物を元に書いた文)を置いていくブログです。
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プリキュアが好きです(*´▽`*)
スイートの響と奏も見てるとニヨニヨしてしまいますけど、
やはり、プリキュア萌えの真ん中、いちばん深い所には
『なぎさxほのか』があるように思いますよ(≧ω≦)

キュアホワイト愛にあふれているブログ『*white kick*』を開設されてます
大ファンの「ねこやなぎ又三郎」様に2年前に贈った文です。
『なぎさ』と「ほのか」の話。
文字数1786

学校を出て、河川敷にやってきた時、ポツリ…と雨が降り始めた。
あわてて傘を開こうとすると、やや離れた場所に見慣れた人影を目にする。
あれ? ほのか? 今日は先に帰るって言ってたけど――
小雨とはいえ、傘も差さずに雨の中に佇む様子はただ事ではない気がした。
「どうしたの、ほのか?」
ほのかの頭上に傘を掲げ、わたしは尋ねる。
「ここの河川敷、キリヤ君に告白された場所なの…。」
「自分はドツクゾーンからプリズムストーンを奪いに来たんだって…」
うつむいたまま、消え入りそうな声で呟く。
「あの時も、こんな風に雨が降っていたわ」
「本当にショックで、どうしていいかわからなかった…」
「それから、キリヤ君と戦うことになったのも、この場所。」
ほのかの瞳が悲しみの色を湛えている。
「……うん。」
わたしは、ほのかほどキリヤ君のことを思ってたわけじゃない。
どれほどほのかが辛かったかなんて、想像することしかできない。
あの、ふたりだけの早朝の戦いからだいぶ経つけど、
まだまだほのかの胸の内にはキリヤ君との別れが鮮やかに残っているんだね。
どんな言葉をかけたらいいんだろう?
しょうがないことだったんだよ。
わたしたちにできることは、みんなしたはずだよ。
たとえ会えなくても、きっと、必ず何処かで元気にしているよ。
励ましとも言えない無責任な言葉ばかりが浮かぶ。
「………」
ほのかは何も言わない。
「………」
わたしも口をつぐんでしまう。
ブワァッ!と不意に突風に吹かれて、傘が飛ばされてしまった。
「あっ!」
手を伸ばしても、強風に煽られてみるみる転がり、遠のく。
ほのかを一人にはできなくて、追いかけるのは止めにした。
一歩。二歩。三歩…。
ほのかと背中合わせの形になると、そっと手を握る。
冷たかった…。
「なぎさ? 濡れちゃうよ。」
こんな時でも気遣ってくれる。
「ほのかが濡れたいんなら、わたしもそうする!」
「でも…。」
「ううん。そうしたいの。」
わたしに今できることは、こんなちっぽけな事しかない。
「……ありが…とう…」
言葉の端が少しかすれてた。
泣いてるのかな…?
わたしは振り向かない。
ほのかの為に何ができるんだろう…。
ほのかは一人じゃないよ。
一人だけで抱え込んでちゃ重くても、その悲しい気持ちを半分でも分けてくれたらきっと軽くなるよ。
言葉じゃ上手く伝えられなくて――、ただ、ほのかの手を握っていた。
ココにいるよ。おんなじ時間を今、過ごしているんだよ…――って。
キリヤ君の分まで…なんて、言わない。
でも、わたしは――
『ずっと、一緒にいたい』
わたしは、ほのかのそばから離れない。
ほのかが嬉しい時、悲しい時、楽しい時、辛い時…。
いつも一番近くにいて、一緒に感じたい――
そう願うことは、いけないコトなのかなぁ?
ほのかの為だけじゃない。
わたしの為に、ほのかと一緒にいたい。


そのまま、どのくらい時間が過ぎたのだろう…。
5分? 10分? …もっと経ったようにも思えるし、
それほどは経過していないようにも思える。
キリヤ君のことを思い出すと、辛そうなほのかの表情が思い浮かぶ。
ほのかにはやっぱり笑顔でいて欲しい。
その為には――と考えを巡らせてたら、不意に
ギュッとほのかが手を握り返してくれた。
強く降ることもなく、しとしと降っていた雨が止んだみたい。
雲間から無数の光の帯が地上に伸びる…。
曇り空も雨も、ずっと続いたりはしない。
いつかは止むし、必ず晴れるはず。
「ほのか。この場所は悲しいことしかなかったわけじゃないよ」
「え?」
ハッとして振り返る。
「覚えてる? ほら、ほのかがはじめて『なぎさ』って呼んでくれたの、
 この河川敷なんだよ!」
「うん。忘れないわ。なぎさがはじめて『ほのか』って呼んでくれて、
 笑顔で手を取ってくれたのよね」
雫がキラキラ輝いて彩りを添える。
「ケンカして、仲直りして、本当の意味で『ともだち』になった場所!」
「わたしたちの思い出の場所だよ」
水を切るように空いてる手を髪にやり、
「そうよね。この場所は辛いばかりじゃない、かけがえのない場所なのよね」
「なぎさの手、あったかくて、嬉しかったv」
ようやく微笑む。
これからも、つらい事や苦しい事があるかもしれない。
でも、同じ数だけ嬉しい事、楽しい事がきっとあるよ!
ほのかとふたり、手と手を取り合って歩いていきたい。

「さ、帰ろうか?」
「うんv」
手をつないだまま駆け出した。
――そう、あの日のように


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

河川敷のことが気になって、参考までに無印8話と21話と見直してみましたが、
駅から降りて学校までの間にあるのは間違いないはずだけど、
どうも位置関係がつかめなかったです…。
河川敷は河川敷でも鉄橋の形が違っていたり、8話は路面が土ですが
21話は舗装されたアスファルトだったり(´・ω・`; )
進行方向が違うのか、進んだ距離が違うのか…う~ん。
話によって設定が違うわけじゃないですよね…。

蛇足設定として、
キリヤとの別離から再び季節が巡り、
どんよりした雲の下センチメンタルになるほのか。
ハッキリ理由を告げずに先に「帰る」と言われて、少し気になってたなぎさ。
ほのかを見つけて…という感じですね。
ほとんど加筆はしていません。


「ごめんなさい。ずぶ濡れね…」
「いいよいいよ! ほのかのせいじゃないしw」
「ううん。ウチでお風呂入って制服乾かしましょう」
「ん~ じゃあ…」
「なぁに?」
「一緒に入ろvv」
「うんv」
「――なんてね♪ 冗談。」
「――ッ!!!」
「えっ!? ホントにいいの?」
「ええv」
「ホントにホント?」
「なぎさが嫌なら止めておくけど。」
「嫌じゃないよ! すっごく入りたいッ」
「正直ねv」
「そーだよ。ほのかの前だと素直になっちゃうv」
「――もう なぎさったらvv」

なんて展開にこの後なるかどうかは、わかりません(〃▽〃)

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