じゃらんを開いて盛り上がる二人。
『ねぇ この店良くない? デザートが美味しそう~』
「そうね。でもちょっと遠いんじゃないかしら…」
『でもほら、イチゴ狩りできるんだよ! すごいよ!!』
「うん。行きたいわねv」
「(家族旅行でココをお願いしてみようかなぁ…)」
「(なぎさ達と一緒のホテルにしてもらって…――)」
『(ほのかウキウキしてるなぁ。可愛いなぁv)』
『(二人きりだし、今だったら♪)』
『ほのか、』
「 ? 」
『www』
サッ (回り込んで)
ちゅっvv
「――ッ!!」
『………』
バサ (冊子を落とす)
「………////」
『(あれ、マズかったかな…?)』
「…////(今、キスされた?わよね?)」
『////(うわぁ~ 何か言ってよ。こっちも恥かしいよ)』
「////(もう… 突然に…なんて)」
『////(いいよね。嫌がってなんてないよね?)』
「////(どうしよ。どうしたらいいのかしら…)」
『////(え~と… え~と…)』
『(いっちゃえw)』
ガシッ (肩をつかむ)
「――!!」
『………』
「………」
(吐息のかかる近さで目と目で気持ちを伝える)
「(なぎ…さ…)」
きゅっ (ほのかの手に手を重ねて、そのまま握る)
『(ほのか…)』
「…あ 」
トスッ (柔らかく肩口に触れたかと思うと、後ろに倒される)
『………(ほのか… 可愛すぎ)』
『……(ほのか… シてもいいんだよね)』
『…(ほのか… ほのか…)』
すっ (なぎさの左手がほのかのお腹にふれる)
「ッ!(あっ)」
すすっ (なぎさの手が服の内側に侵入を始める)
「――!!(んっv)」
ビクッ (勝手に身体が反応する)
ふに (控えめな胸に手がふれる)
「んっv」(意識が否応無しに集中)
ぎゅっ (なぎさと握ったほのかの手に力が入る)
ふに ふに (遠慮がちに、もう止められない…)
「んんっv」(なぎさの指の動きに反応して結んだ口から吐息が漏れる)
「…はぁv」
『………(感じてる?)』
そっ (薄く開けたほのかの目と目が合うと、空いてる手が伸びてきた)
『 ! 』
「―――」(唇が、キ テ v と聞こえない言葉で呟く)
『…――』
(頬に添えられた手に導かれるように顔を近づける)
「………」
『(ほの…かv)』
ガチャ (不意に開け放たれるドア)
「お姉ちゃん コンパスかし…――」
『――ッ!!?』
「――っ!!?」
(バッ!と二人、一瞬で離れて振り返る)
「――て…」(停止して、口ごもる亮太)
『………////(やっば~!)』
「………////(まさか…)」
(時が止まったかのように沈黙に包まれる)
「何してんの!!」(プリプリと腹をたてて)
「ダ、ダメだろ ほのかさんに寝技なんかかけちゃ!!」
『え゛||||(亮太、何言いだすの! 突然っ!)』
「――誤魔化して」(耳打ちする)
『そ、そう、ほのかが「けさ固め」を教えてって…』(体勢を変える)
「そ、そう なの…ぐっ」
(スルリと技に移行する)
ガッ (押さえ込まれ、空を掴むほのかの手)
「へー、ほのかさん 柔道好きなんだ」(妙に納得顔)
『そうそう!! だから とっとと 出てけ!!』(ごめん、ほのかぁ~)
じたばた (本当に、これ、決まってる?!)
『――もうちょいだから』(小声で)
「これ、借りてくね」
『ほら、さっさと出てく!!』(だいじょうぶ? ほのか…)
ばんばん! (なぎさ、ちょ、苦しいってば~~)
(ドアが閉まるのを確認してから)
『ごめん ほんとに ごめん!』(オロオロ…)
「けほっ 大丈 夫…。わかってる から」
『まさか亮太が来るとはね…。後でミッチリ言っておくからッ!』
「気にしないで。今度から気をつけましょv」
『うん。』
それから、なぎさの腕枕で寝転がるほのかが言う。
「なぎさ… 残念だった?」
『そりゃあねv』
「じゃあ…」
『なに?』
「さっきの続き してvv」
『マズいよそれは~。ほら、亮太コンパス返しに来るよ』
「なら、私がなぎさにするわvv」
『ま、待ってよ、ほのか~v』
がばっ(起き上がって、なぎさの上になるほのか)
『………』
「………」
ガチャ (扉が開く)
「お姉ちゃん ありがとう! これ返すね」
『――!!』
「――!!」
「さっそく実践してるんだ~」
「ええ。うん。そうなのよv」
「ごゆっくり~」
バタン! (笑顔残して出て行く亮太)
「はじめましょうかvv」
『何を?!』
「なぎさに教わった寝技v」
服の中に滑り込むほのかの左手。右手はなぎさの手を握る。