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雑記、最近萌えたことについての文と、主に三次創作(二次創作物を元に書いた文)を置いていくブログです。
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3月3日は、桃の節句ですね。
ほのかの家になぎさが御呼ばれして…という話。ぼんやり考えていました。
ほのかの薀蓄、甘酒でほろ酔い――と妄想は膨らみますねw
しかし、それは置いておいて、「耳の日」であることも外せません!
ネコミミ好きとしては、そんな話も書きたいと思っていたわけです。

キュアホワイト愛にあふれているブログ『*white kick*』を開設されてます
大ファンの「ねこやなぎ又三郎」様に3年前に贈った文です。
なぎさとほのかの話。
文字数2062


一月末に宣言した。お蔵出しの話だったりします…(´∀`;)


浅い眠りの中… 不意にムズがゆい感覚におそわれて、頭の方へ手を伸ばす。
カリカリ…
落ち着いた所でふと、思う。
――コレ、何??
ふさふさしていて、手触りがいい。
ぬいぐるみ? 毛布? いや、もっと違う何か…。
頭の近くにこんなのあったけ?
厚みが無くって、独特な形をして、まるで――ネコの耳みたいな…。
一気に目が覚めて、洗面化粧台で確認してみた。
「ありえなーい! 何なのこれ~!!」
鏡の中にいたのは見慣れた自分。
――だけど、頭の上に『ネコミミ』が付いていた…。
つまんで、取ろうと引っ張ってみる。
「痛い イタイ いた~いっ!!」
マジ?? これ、間違いなく生えていて、作り物なんかじゃないよ!
鏡に映っている顔がみるみる青くなってゆく…。
「ね~ちゃん、何、朝から大声出してんだよ~」
じと目で見つめる弟に
「ほら、これよ。これ! なんか、耳がついてんのよ!」
指を差す。
「ドコさ?」
「ドコって、ここよ!ここ!!」
いぶかしげな顔をして
「何もないってば!」
「ねーちゃん、まだ寝ぼけてんじゃないの?」
ムカつく~。
「コブラツイストくらえ~!!」

ガシッ! グイグイグイッ…

これまで、何度となくかけてきた技で懲らしめる。
「ギブギブぅぅ~」
離した途端、一目散に逃げ出した。
まったく…。
亮太じゃ話にならない。
台所に移動して、おかぁさんに訊いてみた。
「これ、どう思う?」
ちょっと驚いた顔で
「どうしたの? また、寝ぼけてタンコブでも作ったの?」
心配して、頭にさわる。
「ちがうわよ。ミミよ。耳が付いてんのっ!」
片方のマユを上げ、不思議そうな表情をすると
「耳がどうしたの? なんともないみたいよ?」
顔を近付け、両耳を一応確認して答える。
「そんなわけないよ~。よく見てよ!」
もしかして無くなった?!と期待したけど、触ってみるとやっぱりネコみたいな耳は健在している…。
「あなた、まだ寝てるんじゃないの。さっさと顔洗ってきなさい!」
怒られた…。
なんなの一体? ここにあるのにどうして見えないの? 
わけがわからないよぉ~…。
ずーん…と目の前が真っ暗になる。
部屋に戻り、ベッドに体を投げ出す。
暗闇の世界に一人ぼっちにされたかのような絶望感と不安…。
誰か…どうにかしてよ…。
ふて寝してしまおうかな。体を丸める。
と、その時、一瞬、どんな時でも、何があっても、力になってくれる彼女――
の顔が浮かんだ。
「ほのかっ!!」
――そう! ほのかよっ!!
ほのかならわかってくれるかも!! どうにかしてくれるかもっ!!
目の前の闇が打ち払われて、不安がどっかに飛んでっちゃった。
手早く支度済ませ、
「ほのかんトコ行って来るからー!」
わたしは家を飛び出した。


ピンポーン♪
呼び鈴を押して、
「すぅぅ はぁぁ…」
深呼吸。
ほどなく、
「はぁ~い」
明るい声と共に玄関の戸が開いた。
「あら? こんな朝からどうしたの?」
どうしたの?と言いつつ、嫌な顔一つしないで招き入れてくれるほのか。
「………。」
何も考えずに来ちゃったけど、急に不安に駆られて、
実は玄関前でしばし思い悩んでいた。
意を決したはずなのに言葉が出てこない。
何て…、切り出したらいいんだろう?
うつむいて、視線をつま先に落とす。
耳のこと、ほのかにも見えなかったらどうしよう…。
もし、ほのかにも「何もおかしくないわよ」って言われたら…。
「な ぎ さ。どうしちゃったの? 暗い顔して」
ダメだ。ここまで来たのに怖くて訊けないよぉ。
「今日は可愛いの付けてるのねv なぎさ、その耳とっても似合ってるわよv」
ハッ!として、ほのかの顔を見る。
そこには、いつもと変わらない笑顔があった。
「えっ? 本当?! ほのかにはちゃんと見えるんだねっ!!」
「どういうこと??」
小首を傾げる。
良かった。
ほのかがいてくれて、本当に良かった。
ほのかに相談しようと思って、ここまで来たわたしの考えに間違いはなかった。
参ったな…。涙で視界がにじんできちゃうよ。
「ほぉのぉかぁ~v」

がばっ!!

「きゃっ!」
嬉しさと安堵感のあまり、わたしは抱きついていた。
「なぎさ…?」
「………。」
ほのか ほのか… ほのかぁぁvv
「どうしたの…?」
ただただ、腕の中のぬくもり、ほのかの体温を感じていた。
「…ふぅ」
困ったように小さな吐息を漏らし、

ぎゅっv

ほのかもわたしをやさしく抱き締めてくれた。
「………」
どれほどそうしていたのだろう…。

「落ち着いた?」
「うん…」
だいぶ気が楽になった。
「ここではなんだから、とにかく上がって…」
「それから、部屋で話しを聞くわv」
優しく、温かく、安心する声…。
「うん。ごめんね…」
「いいのよv」
手の甲で涙を拭い、そっ…と離れる。
――って、
ん? あれれ~!? もしかしてっ!!
「ほのかっ! それ! ほのかもなの?」
「え? なに??」
きょとんと驚き顔で聞き返してくる。
「耳。ミミが付いてるよ?」
たぶん、わたしのとおんなじなんだと思う…。
「耳? どうゆうこと?」
「それだよ! 頭の上!!」
手を持ってゆくと
「あれっ? どうしたのかしら…」
不思議そうに猫耳に触れるほのか。
「ともかく、どうぞ。」
促されてお邪魔する。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


はい。まだまだ続きますよ( ・`ω・´)
問題は、まだ完結していないことですね…。
この続き、起承転結。「承」にあたる話はできています。
その先の構想もあります。
ですが、文にしていないのでしばらくお待ちいただくことになりそう。
過度な期待などしないで、読める事があったらラッキー!くらいの気持ちで
居てくれるとありがたいです(^-^)

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