大ファンの「ねこやなぎ又三郎」様に贈った文です。
なぎさとほのかの二次創作を書き始めた2年半前のもの。
時系列的にも始めの方だと思うのでコレから掲載…。
「ほのか攻め」『なぎさ受け』 文字数1450
「へそー♪」
いつになくうきうきと機嫌のいいほのか。
『あ、うん。へそ』
戸惑いながら答えるわたし。
「なぎさのおへそって 綺麗よね。」
『そんなことないよw 普通だよ!』
「ううん。ブラックに変身した時に見てからイイなぁって思ってた」
『…そう?』
褒められて悪い気はしない。
「引き締まったお腹に、ひかえめに、でもココにいるって主張しているのw」
「………。(じぃ~~)」
『?』
おへそに視線をロックオンしたほのかを不思議そうに見てると――
「ね! ちょうだい」
『へ?! わたしのおへそはわたしのだよ?』
ほのかの突然のお願いに、困惑してしまう。
「だぁ~め! 今から見ていいのも、触っていいのも私だけねっ!!」
『なんでそうなるの~? わけわかんないよぉ~』
さっそく、わたしのおへそに手を伸ばすほのか。
なでなで…
おへその周り、お腹をさわさわと撫でる。
『あははは… くすぐったいってw ははは… やめて~』
「だめだめ。
『わたしのおへそは、ほのかのモノです』って言うまで止めないんだからw」
『あはは… たす、たすけて~ はははっ…』
笑顔のほのか。どこまで冗談?
ツンツン…
おへそを中心に指先でつつく。
『あははっ もう、いいでしょ~ あはは…』
「ホント、可愛いくていいおへそねv」
そうなの? よくわかんないけど…。
くりっ…
『うひゃっ!』
不意に小指をおへそに挿しこまれた。
『――な、何すんの? びっくりしたよ!』
「ごめんなさい。なんとなく よv」
な、なんとなくって…。
小指を戻すと
「………(じぃ~~)」
おへそを見てたほのか
スッ!
――動いたっ!
ガッ!
『だ、ダメだってww!!』
まさか! そう思った瞬間、わたしは両手でほのかの肩を押さえていた。
「ダメなの?」
わたしの両手で制止したほのかが、不思議そうに見上げる。
『今、わたしのおへそを舐めようとしなかった?』
「大丈夫よ、キスしてあげようと思っただけ。」
「味を確かめておこうなんて、ちょっとしか思っていないわよ」
ちょっと??
ふぅ…。
溜息ついて
『もう、わかったよ。
じゃあ…わたしのおへそはほのかのでいいから、その代わり――』
「代わり?」
『「ほのかのおでこは、わたしのモノ」って事でいい?』
ニヤリ☆ 口角を上げてできるだけの笑顔を作る。
これであきらめてくれるよねっ!
「いいわよv」
『そりゃあ…そうだよねぇw』
『――って、いいの?!』
予想していた答えとちがう…。
自分でもちょっぴり笑顔が引きつったのがわかる。
「なぎさが私のおでこ好きだったなんて、知らなかったわ」
『あ~ うん…。いいおでこだと思うよ』
…困った。
ほのか、そんなにわたしのおへそが好きなのか…。
嬉しいことは嬉しいけど…さ。
「触ってみる?」
目を閉じて軽くアゴを出す。
『………。』
キスをおねだりするポーズに見えるんだけど、気のせいかな。
おでこはあまり触れて愉しむモノじゃないと思う。
むしろ、見て愉しむモノなんじゃ…。
そっと右手で前髪を持ち上げると、ほど良い面積の額が露になる。
キリリと太めの眉と肌の白さの対比。
しっかりフェイスケアしている綺麗な肌。
――あ、わたし… ほのかのおでこ好きかも。
こんなにまじまじとおでこを観たことって今まで無い。
誰のおでこでもない、ほのかのだから良く見えるのかな。
『………』
「なぎさ まだ…?」
シビレを切らしたほのかが言う。
『ゴメン。素敵なおでこだから見蕩れちゃったw』
「ありがとう なぎさv」
『ううん。こちらこそ、ありがとう ほのかv』
ちゅっv
軽くくちづけ。
こうして――ほのかのおでこを好きな時に見てもいい権利を得たんだけど、
これで本当に良かったのかなぁ?
わたしのおへそが、わたしのじゃないとか…。
あんまし深くは考えないでおこう。
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半分以上加筆してしまいました…。
今書きたかったおへその話ってことでひとつよろしく。
実は三回書き直しています。
拍手で贈ったモノを完全版として加筆してメールしたのが一回目。
サイトに掲載しようと加筆してたら工口い、ヘソ責めな話になってしまった二回目。
そして、少し気を落ち着かせて書き直したがこの3回目(笑)。
とりあえずはこんな感じで行こうかと思います。
簡単な説明。
本文。
あとがきっぽい言い訳。
変わるかもしれませんが、それまではこれで。