TOPページのせつながとても素敵で、想像が膨らんだのでした。
まだ『せつな』がイースだった頃の「ラブ」とのちょっとした話。
ツンツンしているのが今だと新鮮w 文字数946
先日のラブに連れまわされた事を思い出して、
木陰の下、ぼんやりとして横になっていたせつな。
不意に見慣れた人物が嬉しそうに接近してきた。(TOP絵はこのシーン)
「あ~! ここに居た!
館の人がその辺にいるんじゃないかって言うから探したよ」
『え? なに? あなたと会う約束なんてしてなかったはずじゃ…』
「ごめんねw 一緒にドーナツ食べようと思って、来ちゃったv」
『め、迷惑よ。どういうつもり?』
「この間、せつなが美味しそうにカオルちゃんのドーナツ食べてたから、
その新作を食べてもらおうと思って!」
『そんなことの為にここまで?』
「うん! 自信作って言ってたからきっと美味しいよv いっぱいあるからどうぞ!」
『………(この子、私の為にドーナツを? 理解できないわ…)』
「ん? どうしたの。もしかして、お腹一杯?」
『いいえ、そんなことないわ。』
「良かったぁ~。遠慮しないで食べて食べてw ジュースもあるよv」
『………(こんなことして、何が楽しいの?)』
「パクッ おいしいぃぃvv 幸せゲットだよw 食べないの?」
『じゃあ、一つだけ頂くわ』
「どうぞどうぞw ほっぺた落ちちゃうかも」
『パクッ ………。
(これは――サクサクの生地が口の中で溶ける。
甘過ぎないぎりぎりのバランス!)』
『もう一つだけ、いい? パクパクッ …美味しいv(小声)』
「んふふ~vv」
『何? ニヤニヤして気持ち悪いんだけど。』
「だって、せつなが嬉しそうだと、わたしも嬉しいんだもんv」
『私が嬉しそう?』
「そうでしょ。美味しいものに出会うと、嬉しくて幸せな気持ちになるもんだよv」
『………(メビウス様の為にFUKOを集めている私が幸せ??)』
「ほぉ~ら、口の横にカケラついてる。ひょい パク♪」
『何するの///// 言えば、自分で取るわよ。(まったく調子が狂うわ…)』
「あぁ~~っ!!!」
『今度は何?』
「いっけな~い! もう行かないとっ!!
今日もダンスの練習あるんだったーー!」
『バカね。ほらっ! これも持って帰ってよね』
「いいよいいよw 館の人達と食べて。じゃまたね~♪」
バタバタと駆け出し、みるみる後ろ姿が小さくなる。
ポツンと残されるせつな。
『他人を幸せにする事の何がいいのかしら。――でも…』
胸中がモヤモヤする。全く原因は不明…。
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7話以降、15話までいかないくらいの話になるのかなぁと思います。
ラブは始めから好意的に関わってきて、そのペースに乗せられ戸惑うせつな。
次第にラブのことが気になりはじめ、ついつい考えてしまう…とかいいですよね。
3月に書いたもので、加筆はしていません。