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雑記、最近萌えたことについての文と、主に三次創作(二次創作物を元に書いた文)を置いていくブログです。
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キュアホワイト愛にあふれているブログ『*white kick*』を開設されてます
大ファン
「ねこやなぎ又三郎」様に贈った文です。
理想と妄想で出来上がっている事を先に断っておきます。
時系列的にコレを掲載しないとなぎほの話が始まらない…。

『なぎさ』と「ほのか」の初めての話。 文字数1790



ちゅっvv


そっと目を開けるとほのかと目が合った。
「――…」
『――っ』
見詰め合ったまま、お互い言葉が出ない…。
「………。」
『………。』
心臓がドッキンドッキンこれでもかと高鳴っている。
息を飲んで、これだけは言わなくちゃと口を開いた。

『…わたし 今の… ファーストキス。 だったんだ…』
『ほのかは…?』

「えっ!?」
表情が一瞬で固くなる。
「私、初めてじゃ…ないわよ。」

『えぇ~~~っ!!』
『ちょっと… ショックぅ…』
言ってしまった後で、失言だったと後悔。

「………。」
黙ってしまったほのか。
急に胸に込み上げてきたこの感情は――嫉妬? 
抑え切れずに疑問を口にしてしまう。
『相手は誰だったの? 言いたくないなら、もちろんムリには訊かないけど。』
ムリに訊かないと言いつつも気になってしまってどうしようもない…。

「誰って…」
不思議そうな顔をして
 
 スッ (真っ直ぐに指を差す)
 
『わ、わわ… わたしぃ~?!』
――動揺してしまった。

 こくん。と頷くほのか。

ビックリ! 本気で 驚いた!!
と同時にすっごく安心する。
 
「なぎさよ。」
「覚えていないの?」
『………』
おっかしいなぁ。心当りが無いような、でも…――

『うわぁぁ~~! もしかして、ほのかってば、あの時寝てなかったの?』
「あの時って??」
『先週、ほのか珍しく居眠りしてたでしょ。あまりに可愛いくって、つい…』
「――っ!!」
『でもさ、あの時は寸前で思い直して、ギリギリで
 ほんとにギリギリで踏みとどまったつもりだったんだけど…。』
『…触れてなかった …よね?』
「そ、そんなことあったのっ?!」
口元に手を当てて上体を反らす。

『あれっ、違うの?』
『ん~~… 他にそれらしい事って言うと――』
軽く考え込む。
『………』

『おととい、タコカフェでほのかが席を立った時
 こっそり、ほのかのストローで一口ジュース飲んだんだ。』
『それって間接キスなだけで関係ないよね?』
「当たり前よ。」
「――もう、なぎさったら…vv」
しょうがないんだからと、いつもの笑顔。
『あはは…』
乾いた笑いのわたし…。
 
「ねぇ 本当に覚えてないの?」
『うん。』
「あんなに激しく、衝撃的に口づけしたのに…?」
『ええぇぇ~~~っ!!! 知らない。ホントに知らないよぉ~。』
ほのかの瞳から嘘ではないのは伝わる。しかし正直、記憶に無い。

「私、あの時の柔らかかったなぎさの唇の感触、まだ覚えてる。」
『………』
必死に頭の中でそれらしい状況が無かったものか検索をかけてみる…。

「あれは――
 夏合宿でラクロス部と科学部が一緒になった時、イルクーボが襲ってきて…」
「それで走り回って、一階のホールでのコト… よ!」
『あっ! ああぁ~~~!!』
覚えている! でも違うはず…だよ。

『な、無しだよ。あれは~~。』
『だって、あわててぶつかっちゃたんだもん。事故だよw』
「ううん。初めてはあの時だと思う…。」
『いや、ちがうってー』
「違わないわ!」
語気を強くするほのかに圧倒される。

『あの時、お互いぶつかったから痛がって、それっきりだったじゃない?』
「うん。あの時は照れてる場合じゃなかったわ。」
「…でも、あの晩思い出して、…ドキドキして、よく眠れなかった…。」
「なぎさは気にしてなかったかもしれないけど、私は嬉しかったよ。」
瞳を輝かせ、頬を染めるほのか。
『う~ん…。でもやっぱり、ちがうよ~』
あれをそうだと認めては負けな気がする。
「違わないっ。」

『ん~…』
「………」
口をキッと結んで譲らない構えだ。
『………。』
「………。」
『…ふぅ』
ここはわたしが折れないとダメ…だろうね。

『もう、ほのか。意地っ張りなんだから。』
「だって…」
 
 そっ (頬にふれて)
 
「なぎさ?」
目を丸くするほのか。構わずにそのまま――


 ちゅっvv


唇を奪う。
「――っ!」
『ほのかとこれ以上言い争いしたくないよ。』
『これからは いっぱい。たくさん。いくらでもキスするから
 そのことはもうここまでにしよv』
「なぎさが… そう言うんなら… 私は(もごもご)」

『これだけは覚えていて。』
『わたしの気持ちを込めた初めてのキス。』
『それは――誰でもない、ほのかと だよv 間違いないからねっv』
 
 にっこりv

温かな気持ちで一杯になった私は自然に笑顔になっていた。
 
「う、うん…vv」 

本当に嬉しそうなほのか。


ぎゅっvv


愛しさが溢れて、次の瞬間ほのかを抱き締めていた。

 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


書くにあたって無印23、24話を見返しました。
イルクーボをなぎさと力を合わせて倒した達成感や安心感があるとしても、
倒した後から終始ほのかは笑顔なんですよねw
特に合宿帰りのバスのシーン。
理由を探すとしたらやはり、キスなのだろうと思うわけです。
あの晩、一人思い出してきゃーきゃーして、
そのあと幸福感が大きくなったんじゃないのかな。

状況説明な加筆をしています。
これも2年前に書いた文なんですよ。

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