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雑記、最近萌えたことについての文と、主に三次創作(二次創作物を元に書いた文)を置いていくブログです。
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誕生日話の続きをお送りします。

これまでのあらすじ
誕生日プレゼントに何が欲しいか訊かれて『ほのか』と答えたなぎさ。
ほのかにキスで起こされ、一緒に登校。
お昼を食べて、ちょこっと普段と違う二人の一日が続きます。


ベローネ学院女子高等部校門前 PM2:28

「ほのか おまたせー!」

がばっ! 

顔を見るなり、駆けてきた勢いのまま抱きつくなぎさ。
「きゃっ!」
危うく押し倒されそうになるほのか。
「待たせてごめんね。」
謝る声とは裏腹に、また一緒に居られる喜びを体で表す。
「ううん。へいきよ。」
こんな人前で愛情表現されて、恥ずかしさと嬉しさがないまぜになる。
「え~と…、なぎさ。ラクロスの練習はいいの?」
手をほどいて、ほのかと向かい合う。
「うん。今日わたしの誕生日で、『一生に一度の大切な予定があるんです!』
 って言ったら、特別に休んでもいいってさ♪」
「大袈裟なんだからぁ…」
「オオゲサじゃないよ! 今日という日は一度きりなんだよ。」
「今日は『ほのかとラブラブに過ごすv』って決めたからね。」
「そんな大切な予定は何よりも優先していいんだよw』
その言葉はきっと本心。
真っ直ぐななぎさの瞳からハッキリ伝わってくる。
「もう… なぎさったらぁ…v」
何度目だろう…。愛しさで胸が一杯になる感覚。
こんな場所じゃなければ、なぎさの唇を奪っていたかもしれない。
「その代わり、明日の練習がキツそうだよ~。」
うんざりといった表情で肩を落とす。
「うふふ…」
コロコロと表情を変えるなぎさが可笑しくて、つい笑ってしまった。
「ほのかの方は大丈夫だったの?」
「ええ。研究発表はまだ先だし、昨日実験したところだから次は来週ね。」
「毎日毎日、実験ばかりしないわ」
「ふぅ~ん…」
「でも… あかねさんには練習終わってから行くって約束だったでしょ?」
「どうしたらいいかしら…?」
表情を曇らせるほのかだけど、
「デート しようよv」
なぎさは当然のことの様に笑顔で答える。
「えっ?!」
「待ち合わせまで時間あるからさ!」
「二人であちこち歩くだけでいいから。ねっ!」
きっと始めからそのつもりでいたのだろう。
「そうね。それがいいわね」
図書館で昨日のレポートを纏めたいとチラッと思ったほのかだったが、
なぎさの笑顔には勝てない。
「そうと決まったら さぁ出発っ!!」

 ぎゅっv 

ほのかの腕に自分の腕を絡ませるなぎさ。
「ほらほら行くよ~!」
一歩踏む出す。
「もう、なぎさったらぁv」
たまに強引だけど、ぐいぐい引っ張ってくれるのがなぎさなら、嫌な気はしない。
「まだ時間はあるのよ」
「それでもこんな所で止まってる時間がもったいないよ」
「そうね。行きましょうv」
今日は甘えるなぎさのお願いをできるだけ叶えてあげたい。
そう思うほのかだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

商店街 PM2:54

「ねぇねぇ… オナカ空かない?」
「肉まん食べようよぉ」
店頭で売られている中華まんに食欲をそそられるなぎさ。
「ダメよ! これからあかねさんの所でたくさん食べるんでしょう?」
「ケーキも料理も食べられなくなっちゃうわよ。いいの?」
至極もっともな意見を言うほのか。
「一つだけでいいから~ ねっv」
上目遣いでお願いする。
「しょうがないんだからぁv 一つだけよ」
反則とも言えそうななぎさのおねだりに負ける。
「ほのか 大好きv」
言って、早速注文する。

はふっ はふっ

「美味しいv 幸せ~♪」
子供みたいに無邪気で、見ている者も幸せにする食べっぷり。
「あ、ほのかも食べる?」
視線が気になったのか、手にした肉まんを差し出す。
「私はいいわよ。なぎさが食べて」
「本当に美味しいんだから! 一口食べてごらんよ」
「そう…? 一口だけね」
実はほのかもお腹が空きかけていたところだった。

ぱくっ

肉汁が口の中に広がって、旨味を味わうと笑顔になる。
「えへへ~」
そんなほのかを見て嬉しくなるなぎさ。
「ね! もう一つだけ――」
「それは ダメ!」
ぴしゃりと拒否するほのか。


「美墨先輩、雪城先輩こんにちはw」
なぎさの口元を拭いているほのかに声をかける二人組。
「こんにちは」
ひかりの同級生で親友の多幡奈緒と加賀山美羽だった。
「あら、二人で買い物?」
なぎさとほのかに憧れる二人。この二人も仲が良さそうに見える。
「そうなんですよ。おそろいの小物買って来たんです。
 もちろん、ひかりのもあるんですよー!」
鞄にぶら下げた動物のぬいぐるみを見せる。
「そういう先輩達はデートですか?」
ストレートに尋ねる奈緒。
ビクッとして
「私達も買い――」
「そのとーり!!」
「ラブラブデート中なんだ!」
恥ずかしくて誤魔化そうとしたほのかの言葉を遮るなぎさ。
「なぎさ… 大きな声で言わないで////」
「いいじゃんv 本当なんだし!」
「もう…。」
赤くなるほのかを見て、きゃーきゃー手を取り合い、はしゃぐ奈緒と美羽。
「恥ずかしがるほのかも可愛いよv」
さらに追い打ちをかける。
「う~~ なぎさのいぢわるぅ////」
耳まで赤くすると、なぎさの後ろに隠れるほのか。
「あはは…」
ちょっぴり悪いことしたかな…と思うなぎさ。
「そうだ。もう少し時間をつぶしたいんだけど、いい所知らない?」
「教えてくれると助かるんだけど」
二人に聞く。
「それなら、この近くに素敵な雑貨屋さんあるの知っていますか?」
「アイディア商品から可愛い小物まで置いていて、面白いお店なんですよ。」
美羽が説明する。
「へ~…。ね、行ってみようか。ほのか」
「もう、好きにしたらいいんじゃない…」
「拗ねないでよ。謝るからさ」
「拗ねてないわよ。」
苦笑いして
「場所教えてもらえる?」
「ふんふん。なるほど…。それで…。」
二人に訊いてメモを取るなぎさ。
「ありがとう! 助かるよ」
「じゃあ、またね」
大きく手を振るなぎさと、おじぎして立ち去る奈緒と美羽。
小さく手を振るほのか。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

雑貨屋前 PM3:18


「ココじゃないかな? ほら、魔女の看板とカボチャの置物!」
そう大きくも無いその店を指差すなぎさ。
ぐるぐる辺りを回って、予想より時間掛かってようやく到着。
「案内してもらった方が早かったかもしれないわね」
まだ、さっきの事を気にしているほのか。
「そうかも~…。さ、早く入ろうよ!」
ドアノブに手をかけ、ほのかの手を引く。

カランコロ♪

来客を告げる鈴の音が鳴り
「いらっしゃいませ~」
店主らしい声が奥から聞こえた。
「うわ~…すごいね。」
オレンジ色の小物に目を輝かせるなぎさ。
ハロウィンフェアが開催中らしく、入ってすぐカボチャがモチーフの品が並ぶ。
ランタンにロウソク、被り物にお菓子。
ゴーストの仮面や黒猫の置物なんかが置かれて、手に取っては元に戻す。
奥に進むと、本来の商品とおぼしき雑貨や小物が並んでいた。
「少しワクワクするわねv」
ほのかの機嫌もスッカリ回復して、胸を撫で下ろすなぎさ。
「ゆっくりしていってね♪」
黒で統一された魔女の扮装をした女性が、手を動かしながら声をかける。
不思議と居心地のいい空間。
手作りの品々が、温かさを醸し出しているのかも。
「ほのか~ 見てみて!」
「あれ? …ほのか?」
そこに居るとばかり思ってたのに姿が見えない。
「ありがとうございました~。」
声の方を向くと、カウンターから綺麗に包装された品を手にやってくるほのか。
「何か買ったの?」
「うんv」 
詮索しないで目の前の物を手に取るなぎさ。
「ほら、ほのか。この手袋面白くない?」
見たことの無い形で、普通の手袋より一回り大きい。
「二人用だってさ。二人で手を入れて、中で手を握るみたいなんだよ。」
「寒空の下でもこれならへっちゃらだよね。よく考えつくよね~」
「そうね。」
「なぎさ、このぬいぐるみも可愛いと思わない?」
手にしたぬいぐるみを見せる。
「ん~ 何て言うか …ユニーク?」
「ネコみたいでタヌキみたい。モチーフは何なのかしら…?」
 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここまでで七割でしょうか?
一日中缶詰で書いていたのは初めてかもしれません…。
え~と…さらにこの先はどうしようかな。

ちょっと途中…。
追記して一区切りさせて、また考えます。
 

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